米10年債利回りは横ばい ショッキングな米雇用統計もインフレ期待は逆に高まる=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:45)
2年債 0.145(-0.008)
10年債 1.577(+0.008)
30年債 2.280(+0.038)
期待インフレ率 2.505(+0.049)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは横ばい。朝方発表された4月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回ったことから序盤の利回りは急低下した。しかし、下げが一巡すると今度は急速に戻している。
ショッキングな米雇用統計だったもののインフレ期待は逆に高まった。米インフレ期待を示す米10年債のブレークイーブン・レートは2.50%まで上昇し、2013年以来の高水準となった。今回の弱い米雇用統計でFRBの出口戦略着手への期待が後退し、バイデン大統領のインフラ投資策への期待感も高まる。インフレを上昇させる環境が長引くと見ているのかもしれない。
米10年債は1.46%台まで低下後に1.57%まで戻している。一方、30年債は2.15%台まで低下後に
2.27%台の戻る荒い展開となった。
2-10年債の利回り格差は+143(前営業日+141)。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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