ペイパルが決算受け上昇 高い期待以上との声も＝米国株個別

　オンライン決済サービスのペイパルが上昇。１－３月期決算（第１四半期）を発表しており、１株利益、営業収益とも予想を上回ったほか、通期の営業収益と１株利益の見通しも上方修正した。ワクチン展開で経済再開が進む中でも、同社のサービスを利用してオンラインで買い物するユーザーの減少は見られなかった。個人間送金サービス「ベンモ」の総取扱高も６３％増加した。

　アナリストからも高評価が出ており、すでに期待が高まっていたにもかかわらず、その期待以上だったと評した。ほぼすべての指標でガイダンスが引き上げられ、営業収益は高まっていた期待以上だったという。また、新規ユーザーの増加も好印象で、長期的なデジタル決済への移行期において、同社は非常に好位置にあると指摘した。

（１－３月・第１四半期）
・1株利益（調整後）：1.22ドル（予想：1.01ドル）
・営業収益：60.3億ドル（予想：58.8億ドル）
・営業利益率（調整後）：27.7％（予想：25％）
・支払取扱い件数：43.7億件（予想：43.3億件）
・アクティブ・アカウント数：3.92億件（予想：3.91億件）

（４－６月・第２四半期見通し）
・1株利益（調整後）：約+5％（予想：+2.1％）
・売上高：62.5億ドル（予想：61.6億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：約+21％（従来：約+17％）（予想：+17.6％）
・売上高：257.5億ドル（従来：255億ドル）（予想：257.2億ドル）

（NY時間09:43）
ペイパル　252.25（+4.85　+1.96%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美