【中銀直前チェック】量的緩和政策に言及があるか~英中銀金融政策会合(MPC)
【中銀チェック】量的緩和政策に言及があるか~英中銀金融政策会合(MPC)
本日20時に英中銀金融政策会合(MPC)の結果が発表される。政策金利は現状維持見込み。
今回の会合は金融政策報告が発表される回にあたっており、通常の結果発表、議事要旨公表に加えて、金融政策報告、ベイリー総裁会見のある、岩裕\るスーパーサーズデーにあたっている。
金融政策報告では今年の経済成長見通し、物価見通しの上方修正が見込まれている。こうした状況を踏まえ、英中銀が量的緩和について、変更を示すかどうかが注目されている。
昨年英中銀は新型コロナウイルス対策で3度量的緩和策である債券購入プログラムを拡大した。3月に2000億ポンド、6月に1000億ポンド、11月に1500億ポンドの拡大を行った英中銀は現在週44億ポンドのペースで債券を購入している。現ペースを維持すると今年11月初めに最大枠に達することとなる。
市場では量的緩和を少なくとも年内いっぱいは維持するために、購入ペースを縮小する可能性が指摘されている。この場合、縮小額によってはテーパリングが強く意識され、ポンド買いを誘う可能性がある。もしくはペースを維持して先の購入枠拡大を示唆する可能性もある。この場合はポンド売りが広がりそう。
先送りする可能性や縮小額を抑えて将来的な枠拡大の可能性を残すなど、中間的な対応の可能性もあり、結果が注目されるところに。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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