円売りが広がる、ドル円は再び109円台つける=ロンドン為替概況
円売りが広がる、ドル円は再び109円台つける=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円売りが優勢。東京勢不在のアジア時間にバイデン米大統領の演説内容が伝わると、米株先物が時間外取引で上昇。NY原油先物の上昇も加わるなどリスク選好の動きをみせた。ドル円はアジア市場序盤に108.40台まで下押しされていたが、その後は上昇に流れが転換。ロンドン序盤には109円台乗せから、109.07レベルまで高値を伸ばし、前日の高値水準にほぼ並んだ。クロス円も堅調。ユーロ円は132円台乗せ、ポンド円も152円台乗せまで買われた。欧州株は高安まちまちも、英仏指数は堅調に推移している。この日発表されたユーロ圏景況感は2018年9月以来の高水準に達した。一方、独失業者数は予想外に増加した。バイデン米大統領は中間層に手厚い政策を強調、ひと握りの富裕層や米企業に対する増税を打ち出した。ただ、市場では想定済みだったようで、ネガティブな反応は見られなかった。
ドル円は108円台後半での取引。東京不在のアジア午前の取引で108.44レベルまで下押しされたあとは、上昇に転換。108円台後半へと反発してロンドン市場を迎えた。米債利回りの上昇や株高、原油高の動きとともに109円台乗せから109.07レベルまで高値を伸ばした。しかし、前日高値付近で上値を抑えられている、上昇一服となっている。
ユーロドルは1.21台前半での取引。米債利回りの上昇が重石となり、アジア序盤の1.2150レベルを高値にじり安となっている。ロンドン序盤には1.2111レベルまで下押しされた。その後は、下げも一服。ユーロ円は堅調。131円台後半から上値を追う展開となり、高値を132.17レベルまで伸ばした。対ポンドでは売りが先行したが、すぐに買い戻しが入り方向性をみせず。この日発表されたユーロ圏景況感は2018年9月以来の高水準に達した。一方、独失業者数は予想外に増加した。
ポンドドルは1.39台前半での取引。ユーロドルと同様に上値を抑えられている。アジア序盤につけた1.3977レベルを高値にロンドン市場では1.3932レベルまで下押しされている。ポンド円は買いが先行し、152.20近辺まで高値を伸ばしたが、その後は151.70台まで反落。上昇は一服している。ユーロポンドは0.87ちょうど近辺から0.8675近辺で、下に往って来いとなり、方向性に欠けている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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