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ドル売り優勢もドル円は買い戻し続く 明日はFOMC結果発表=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっているものの、ドル円は前日からの買い戻しが続いた。円安と米国債利回りの上昇がドル円の買い戻しをサポートしている模様。ドル円は108.75円付近まで買い戻された。

 東京時間に日銀決定会合が行われていたが、日銀が発表した物価見通しからは、2023年度初めの黒田総裁の任期満了までに2%目標に届かないことが示された。米欧は一時的としているものの大幅な物価上昇を見込んでいるのと比較すると、その格差が感じられる。

 また、市場からは4月末のリバランスを指摘する声も聞かれた。欧米の大手銀の予想によると、4月末のリバランスはドル売りとの見方の一方で、円については円売りとの見方が出ている。ドル円は107.50円付近で下値をサポートされているが、107円台では機関投資家の買いが活発に出ていたとの声も聞かれる。ヘッジ売りの巻き戻しが先回り的に出たとの指摘も出ている。

 ただ、ドル円は下げが一服しているものの、ドル売り圧力が根強い中で、110円を再び目指すような気配まではいまのところ見られていない。

 ユーロドルはNY時間に入って買い戻しが優勢となり、リバウンドの流れは堅持した。前日は1.21ドル台まで上昇していたものの、東京からロンドン時間にかけて戻り売りが優勢となり、1.20ドル台半ばまで値を落としていた。しかし、1.20ドル台半ばに来ている100日線はしっかりと維持されている。

 一方、ユーロはポンドに対しては過大評価との指摘も一部から出ている。公正価値モデルに基づくと、ユーロは対ポンドで1.3%過大評価されており、英政府が大きなトラブルを抱えなければ、ユーロは対ポンドで下落する可能性が十分にあると指摘している。

 ジョンソン英首相は否定していたが、「3度目の都市封鎖に踏み切るくらいなら、何千もの遺体が積み重なるのを見る方がましだ」と首相が発言したとの報道が伝わっていた。

 4月はポンドにとって上値の重い月となっているが、EUでのワクチン展開に進展の兆しが見られる中で、英国の優位性が今後薄れて行くとの見方がポンドの重石となっている。しかし、現在はそれよりもむしろ、政治的不確実性にポンドは苦悩しているという。

 きょうからFOMCが開催されており、明日の現地時間午後(日本時間29日3時頃)に結果が発表される。市場ではスタンスを含めて、今回は政策変更はないものと予想されている。一部からは将来の出口戦略を示唆するとの見方も出ているようだが、その可能性は低く、むしろ、6月に最新の経済見通しや金利見通しが公表されることから、そこで何らかの変更を与えるのではとの見方もあるようだ。

 もし、予想通りに変更がなければ、為替市場はドル安の反応が加速する可能性も指摘されている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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