ドル円は買い戻し続く 4月末リバランスはドル売りの見方の一方で円売りも=NY為替
本日の為替市場はドル売りが優勢となっているものの、ドル円は前日からの買い戻しの動きが続いており、108円台半ばまで上昇している。円安と米国債利回りの下げ一服がドル円の買い戻しを誘発している模様。
きょうは日銀決定会合が行われていたが、日銀が発表した物価見通しからは、2023年度初めの黒田総裁の任期満了までに2%目標に届かないことが示された。米欧は一時的としているものの大幅な物価上昇を見込んでいるのと比較すると、その格差が感じられる。
また、市場からは4月末のリバランスを指摘する声もあるようだ。欧米の大手銀の予想によると、4月末のリバランスはドル売りとの見方の一方で、円については円売りとの見方が出ている。ドル円は107.50円で下値をサポートされているが、107円台では機関投資家の買いが活発に出ていたとの声も聞かれる。ヘッジ売りの巻き戻しが先回り的に出たとの見方もあるようだ。
そのような中でドル円は下げが一服しているものの、ドル売り圧力が根強い中で、110円を再び目指すような気配はいまのところ見られていない。
USD/JPY 108.49 EUR/JPY 131.09
GBP/JPY 150.95 AUD/JPY 84.33
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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