テスラが下落 ビットコインの売却益が利益嵩上げ=米国株個別
テスラが下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益は予想を大きく上回り過去最高となったものの、売上高は予想を若干下回った。利益については保有ビットコインの10%を売却し、その売却益を1.01億ドル計上したことで嵩上げされている。
市場からはビットコインの売却益と温暖化ガス排出枠(クレジット)の他社への販売、そして、税制優遇措置が1株利益を約0.25ドル押し上げているとの分析も出ている。本業以外での利益拡大にやや眉をひそめる投資家もいた。
同社のマスクCEOは、需要はかつてなく旺盛だと述べたものの、今年の具体的な納車台数には言及しなかった。今後、他の自動車大手が電気自動車(EV)市場に続々と参入する中で、同社のシェア低下も懸念され、すでに大幅に上昇している株価が今後、正当化されて行くのか疑問の声も出ている。
今回の決算は全体的に良い内容だったものの、さらに上値を追うには物足りないようだ。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.80ドル)
・売上高:103.9億ドル(予想:104.1億ドル)
・FCF:2.93億ドル(予想:-0.83億ドル)
・設備投資:13.5億ドル(予想:10.9億ドル)
(NY時間09:40)
テスラ 722.71(-15.49 -2.10%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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