リスクオフのドル買いが優勢に、ドル円は前日高値を更新=東京為替前場概況
東京外為市場、序盤は材料難のなかで全般に動意薄となっていたが、中盤に差し掛かると日経平均株価が徐々に下げ幅を広げていることを受け、リスクオフのドル高が優勢となった。米国債利回りが小幅ながら上昇していることも、ドル買いにつながっているもよう。ユーロドルは1.2090ドル付近まで、ポンドドルは1.3902ドル付近までじり安。
ドル円もドル買い優勢で108.39円付近まで上昇。クロス円はもみ合いとなるものが目立つ。本日は日銀金融政策決壊会合の結果が昼ごろに公表され、15時30分から黒田総裁の会見が予定されている。
ドルカナダが1.2389ドル付近まで軟化し、カナダ円は87.37円近辺までじり高となり、産油国通貨のカナダドルが選好されている。NY原油(WTI)が時間外取引で反発していることが材料視されているもよう。ロシア石油大手の幹部が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う石油需要低迷で、石油輸出国機構(OPEC)に非加盟産油国を加えた「OPECプラス」による協調減産は長期化するとの見方を示したと報じられ、注目されている。
日経平均株価は反落。前引けでは前営業日比79.23円安の2万9047.00円となった。
午前11時36分現在では、ドル円は1ドル=108.35円、ユーロドルは1ユーロ=1.2069ドル、ユーロ円は1ユーロ=130.78円、ポンド円は1ポンド=150.36円、豪ドル円は1豪ドル=84.33円、NZドル円は1NZドル=78.16円、スイス円は1スイスフラン=118.31円、カナダ円は1カナダドル=87.32円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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