次第にポンドに弱気な見方も ワクチン展開における優位性は次第に失われて行く=NY為替
ポンドはきょうも戻り売りが優勢となっており、ポンドドルは一時1.38ドル台前半、ポンド円も149円台半ばまで一時下落している。ポンドドルは21日線が1.3810ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識されるが、ポンド円については21日線を下放れする展開が見られている。
市場ではポンドに弱気な見方も増えつつある。第2四半期に入ってからの英国と比較した米およびEUのワクチン接種率の上昇がポンドに重くのしかかる可能性があるという。第1四半期は英国のワクチン接種率の高さが支配的で、これがその期間中のポンド高を推進した最大の要因となった。
しかし、第2四半期に入ってからは、米およびEUとのワクチン展開の差も縮小し、米およびEUは英国が第1四半期に行ったのと同スピードでワクチン展開を拡大させている。この流れは第2四半期一杯まで続く可能性があり、英国の優位性は次第に失われて行くことから、ポンドは圧迫される可能性があるという。
GBP/USD 1.3848 GBP/JPY 149.84 EUR/GBP 0.8672
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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