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ドル円、108円台は維持も買戻しの兆しはない=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は108円台前半に下落した。ロンドン時間から売りが加速し、強いサポートとして意識された108円台半ばの水準をブレイクしたことで、ストップを巻き込み、利益確定売りが強まった格好。米国債利回りがNY時間にかけて上げに転じたことから、108円台はかろうじて維持したものの、108円割れを試す動きがみられた。

 きょうの下げを受けて、テクニカル的にも戻り売りの流れを強めた格好となり、早期に108円台半ばの水準を回復できないようであれば、さらなる下落も警戒される。目先は今年に入ってから3月までの上波のフィボナッチ38.2%戻しが107.75円付近に来ており意識される。その水準を割り込むようであれば、同50%戻しの106.80円の水準までの下げも視野に入りそうだ。

 ドル売りが強まる中で、ユーロドルは買いが加速。一時1.2050ドル手前まで上昇するなど、心理的節目の1.20ドルを回復している。1.20ドルちょうど付近のストップを大量に巻き込んだ模様。

 ドル安の動きも去ることながら、ユーロ自体の買い戻しもユーロドルをサポート。英米と比較して周回遅れとなっていたワクチン展開に明るい兆候が出ている。ファイザーと独ビオンテックが今年さらに1億回分のワクチンをEUに供給するというニュースが流れており、今後、EUでのワクチン展開が加速する期待感に繋がっているようだ。一部からは、1.20ドル台でのロングのエントリーは長期的には魅力が若干薄いもの、短期的には、ここから下値を試すよりも、上値をトライするほうが期待値が高いといった見方も聞かれた。

 ポンドドルは一本調子の上げを続け、1.3990ドル付近と1.40ドル台をうかがう展開。本日の上げで21日線を上放れる展開が見られており、再び2月につけた年初来高値1.4235ドル付近を目指す展開になるか注目される。一方、きょうは対ユーロでも上昇。特にポンド買いの材料は見当たらないが、ドル安の流れが加速する中でポンドの見直し買いが活発に出ていたようだ。

 ただ、ポンドに関しては弱気な見方も少なくない。各国に先駆けたワクチン接種の展開がポンドを支援しているが、EUが今後、ワクチン展開を迅速化してくることから、英国の優位性が弱まるとの見方や、EU離脱の経済的影響が表面化してくるとの見方、さらには来月のスコットランド議会選挙もリスクとして意識されるとの指摘も出ている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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