ユーロの上値が重い、豪ドルやポンドは底堅い=東京為替前場概況
東京外為市場、全般にドル高と円高の展開となった。時間外取引の米国株先物の軟調推移を背景に、リスクオフの様相。ドル円は前週末のクローズと同水準で週明けの取引を開始したが、ドル高よりも円高のほうが勝っており、前週末の安値を下回る108.55円付近まで軟化した。
ユーロの上値が重く、ユーロドルは1.1943ドル付近まで、ユーロ円は129.70円付近まで下落し、いずれも前週末の安値を下抜けた。ドイツなどで新型コロナウイルスの感染拡大が続いているとのニュースが週末も伝えられており、欧州におけるコロナ感染拡大やワクチン接種の遅れが、改めてユーロ売りの材料として意識されているもよう。
豪ドルが底堅い。豪ドル/ドルは前週末のクローズの水準である0.7739ドル付近まで値を戻し、豪ドル円も中盤に差し掛かって下げ渋りをみせている。豪首相が現在のコロナ対策が奏功しているとの見方を示したうえで、国境封鎖の解除を急がない旨のコメントが伝えられており、感染収束への期待が豪ドルの買い戻しにつながっているようだ。
ポンドも底堅い。欧州に比べて英国では新型コロナウイルスの感染状況が改善しており、これを好感して前週末の海外市場ではユーロポンドが下落。週明けもこの地合いは維持されており、ユーロポンドの弱含みがポンドドルやポンド円にも波及しているもよう。
日経平均株価は3営業日続伸。小幅高でスタートした後、一時は150円超の下落となる場面もみられたものの、売り一巡後はプラスに切り返した。前引けでは前営業日比64.73円高の2万9748.10円となった。
午前11時30分現在では、ドル円は1ドル=108.62円、ユーロドルは1ユーロ=1.1950ドル、ユーロ円は1ユーロ=129.80円、ポンド円は1ポンド=150.13円、豪ドル円は1豪ドル=83.91円、NZドル円は1NZドル=77.50円、スイス円は1スイスフラン=117.92円、カナダ円は1カナダドル=86.79円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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