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ドル円は再び21日線を下回る 今週の米指標への利回りの反応次第との声も=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円も109円台前半の水準に一時下落した。きょうの下げで先週末に回復した21日線を再び下回っており、下値警戒感を強める値動きではある。本日の21日線は109.55円付近に来ている。目先は先週安値の109円ちょうどが意識され、109円台を維持できるか注目されそうだ。

 今週は3月の米消費者物価指数(CPI)と米小売売上高のデータが発表される。それに対して米国債利回りがどう反応するか次第でドルの値動きが決まるとの指摘も聞かれる。強めの内容が予想されているが、素直に利回りが上昇し、ドル買いで反応するかどうか次第だという。ただ、可能性は低いとの見方も少なくない。米CPIは明日、米小売売上高は木曜日に発表される予定。

 日曜日のテレビ番組でパウエルFRB議長のインタビューが伝えられ、「米経済は変曲点にあり、今後数か月で成長が加速すると予想しているが、急速な再開が感染拡大につながるリスクもある」と述べていた。特に週明けの市場の反応は限定的となっている。

 ユーロドルは買い戻しが一服しているものの、底堅さも堅持しており、1.19ドル台での推移が続いている。先週同様に1.19ドル台に入ると戻り売り圧力が強まるものの、1.18ドル台に入ると押し目買いも活発に出るようだ。1-3月期と比べれば下値警戒感は薄れている模様。

 ただ、一部からは今週のユーロドルは狭い範囲での取引が続くとの見方も出ている。米国とユーロ圏の経済指標への反応はほとんど見られない可能性があるという。明日は米消費者物価指数(CPI)が発表され、高い数字が見込まれているが、それでもって今後の潜在的なインフレ圧力の可能性が高まり、FRBが早期出口戦略に舵を切ることはないと見ているようだ。木曜日の米小売売上高についても同様。一方、ユーロ圏の指標も改善が予想されているが、こちらもユーロを支援することはないという。ワクチン接種と景気回復の見通しについては悲観的な見方は次第に後退しているものの、封鎖措置は依然として域内の経済活動を圧迫しており、ユーロを支持する証拠はまだ少ないという。

 ポンドドルは買い戻しが優勢となり5日ぶりに反発。一時1.3670ドル近辺まで下落し、本日1.3690ドル付近に来ている100日線を割り込む場面がみられたものの、その水準はサポートされている。

 先週末に発表の米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉報告によると、ポンドの買い越しは2月以降最低水準に落ち込んだが、順調なワクチン展開への不安が投機筋のポンドロングを後退させた可能性も高そうだ。EUが自らの地域のワクチン展開に苦悩している中でワクチンの輸出を制限する動きに出たことで、英国のワクチン入手への不安が高まったことや、アストラゼネカ製ワクチン使用による血栓発生の報告がポンドを圧迫したとの指摘が聞かれる。ただ、全体的にはポンドの上値期待は強い状況に変化はなさそうだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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