ポンドは利益確定売り続く スコットランド総選挙へのリスクを指摘する声も=NY為替
本日もポンドは売りが続いており、ポンドドルは1.37ドル台前半まで下げ幅を拡大している。きょうの下げで21日線を下放れた格好となっており、下値警戒感が強まっている。ただ、英国ではワクチン接種が進展しており、景気回復への期待も高まる中で、ポンド売りを加速させるようなネガティブな材料は見当たらず、利益確定売りが続いているとみている向きが多いようだ。100日線が1.3680ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。
しかし、一部からは、ワクチン接種が今後、世界各国で広がりを見せることが予想される中で、それに対する英国の優位性は薄れ、それと伴に来月に予定されているスコットランド議会の総選挙の結果次第ではポンドはさらに下値模索が強まるとの指摘も出ている。もし、選挙後に独立を問う住民投票のリスクが高まるようであれば、ポンドにとっては波乱材料と見ているようだ。
世論調査では、スタージョン党首率いるスコットランド民族党(SNP)が過半数を獲得する可能性が示唆されている。同氏は住民投票の実施を公約としており、「スコットランドには独立国としての将来を選択し、EU加盟国としての恩恵を再び取り戻す権利がある」と主張している。
GBP/USD 1.3730 GBP/JPY 150.82 EUR/GBP 0.8641
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。