ドル円が１０９円台を回復、リスク動向は定まらないが＝ロンドン為替概況

ドル円が１０９円台を回復、リスク動向は定まらないが＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ドル円が上昇。東京市場で上抜けできなかった109円ちょうどを上回り、高値を109.17レベルまで伸ばした。序盤はドル高の動きとなり、ポンドドルやユーロドルの下落とともにドル円も109円台乗せとなった。米株先物が底堅く推移したことなどを受けて円売りが入り、ユーロ円やポンド円の上昇とともにドル円が一段高となった。ユーロドルは1.18ちょうど近辺で下げ止まり、1.18台前半での揉み合いに。ポンドドルは1.3670近辺まで下落したあとは、買い戻しが急となり1.3730近辺に高値を伸ばした。ユーロ円は128.70近辺から128.90台へと上昇。ポンド円は149円近辺で下げ止まると一気に149.80近辺へと高値を広げた。ユーロポンドでもポンドは堅調。ただ、目立ったポンド買い材料は見当たらず。欧州株は米株先物と比べると上値が重く、おおむねマイナス圏に低迷した。

　ドル円は109円台前半での取引。ロンドン序盤に対欧州通貨などでドル買いが優勢となった勢い受けて、東京市場で上値抵抗となっていた109.00レベルを上抜けた。その後は、クロス円の上昇も加わって109.17レベルまで高値を伸ばしている。足元でも109円台を維持している。欧州株が軟調、一方で米株先物は前日の下げから反発。ＮＹ原油先物は６０ドルを挟んだ揉み合い。米１０年債利回りは1.61-1.63％での振幅などリスク動向は比較的落ち着いた。

　ユーロドルは1.18台前半での取引。序盤はドル買いに押されて1.1801レベルまで下押しされた。その後はユーロ円の上昇とともに1.1810-20レベルに小戻ししての揉み合い。ユーロ円は128.70近辺でサポートされるとドル円とともに買われ、128.94レベルまで高値を伸ばした。ただ、対ポンドでは売りが優勢だった。

　ポンドドルは1.37台前半での取引。序盤は売りが優勢で、1.3670レベルまで下落。その後は下げ一服となり1.37台を回復。さらに買い進まれて1.3730近辺まで高値を伸ばした。ポンド円は序盤の下げは149円ちょうど近辺までにとどまり、その後は買いが優勢に。高値を149.80近辺まで伸ばした。ユーロポンドは朝方に0.8640台まで買われたが、すぐに売りに転換。安値を0.8604レベルに更新した。目立ったポンド買い材料は見当たらなかったが、前日ＮＹ市場でのポンド売りが巻き返されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明