スナク英財務相が予算案提出 ポンドの反応はまちまち=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンドドルは1.39ドル台半ばでの上下動が続いている。前日に1.3860ドル付近まで下落し、21日線を下回る場面がみられていたが、きょうのところは21日線の上を維持しており、上昇トレンドはかろうじて維持されている。
本日はスナク英財務相が議会に2021年度予算案を提出した。市場の反応は強弱まちまちといったところ。一時帰休労働者向けの支援策や付加価値税(VAT)減税は9月末まで半年間延長された。また、来年の成長見通しを7.3%と、昨年11月の6.6%から上方修正している。
一方、市場が懸念していた増税計画も打ち出された。膨れ上がる財政赤字に対し、法人税増税で一部を穴埋めする。23年度に法人税を現在の19%から25%に引き上げる。同相は議会で「政府は、企業がパンデミックを克服できるよう、1000億ポンド超の支援を提供している。企業側に景気回復への貢献を求めることは公平であり必要だ」と説明。「増税後でも英法人税はG7の中で最も低い」と述べた。市場からは依然不透明感が強い中で増税を示すのは悪影響が大きいとの苦言も出ている。
GBP/USD 1.3959 GBP/JPY 149.31 EUR/GBP 0.8647
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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