ドル買い先行も、欧州株堅調で一服 ドル円は107円手前へ上昇=ロンドン為替概況
ドル買い先行も、欧州株堅調で一服 ドル円は107円手前へ上昇=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル相場が振幅。序盤は前日の大幅高の反動で米株先物が下落したことや、欧州株が不安定に売買交錯となったことを受けて、ドル買いの動きが先行した。ユーロドルは一時1.20台割れ、ポンドドルは1.38台後半で軟調な動き。クロス円も上値重く推移した。ユーロにとってはドイツの小売売上高や雇用統計が弱含んだことも重石となったようだ。しかし、米株先物が次第に下げ幅を縮小、欧州株は揉み合いから再び上昇したことで、ドル買いは一服。リスク選好的な円安の動きも加わっている。ユーロドルは1.20台前半へ、ポンドドルは1.39付近へと買い戻されている。ユーロ円は128円台前半から半ばへ、ポンド円は148円台前半から半ばはと反発。欧州通貨が振幅するなかで、ドル円は106円台後半でじり高の動き。東京市場の高値106.93レベルへ再び接近している。107円台が近づいている。
ドル円は106円台後半での取引。東京市場では106.93レベルの高値をつけたあと、106.70台まで反落した。しかし、午後からロンドン時間にかけては再びじり高の動きとなっている。欧州株は朝方に売りが先行したが、次第に上げ幅を拡大しており、米10年債利回りは1.44%台へと上昇。ドル円は106.90近辺へと再び買われており、107円台をうかがっている。
ユーロドルは1.20台前半での取引。序盤は東京市場からの流れが継続し、売りが先行。一時1.1992レベルまで下押しされた。米株先物の反落や欧州株の不安定な値動きにリスク警戒の動きがみられた。ドイツの小売売上高や雇用統計が弱含んだことも重石となったようだ。しかし、欧州株が上げ幅を拡大、米株先物が下げ幅を縮小する動きに1.20台を回復している。ユーロ円も下に往って来い。128.19レベルの安値をつけたあとは128.50付近へと買い戻されている。
ポンドドルは1.39近辺での取引。東京市場からの下落の流れを受けて、序盤には1.3859レベルまで安値を広げた。その後は下げ一服となり1.39ちょうど付近へと買い戻されている。ポンド円は148.20割れ水準へと押されたが、東京安値148.12レベルには届かず反発している。欧州株の上昇とともに148.60近辺へと買い戻されている。ユーロポンドは0.8640台から0.8660台で方向性に欠ける振幅が続いている。この日はポンド独自の材料には欠けている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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