ブレイナードFRB理事が市場改革計画を提示
ブレイナード理事がきょう、国際銀行協会(IIB)向けに講演を行っており、金融システム改善を目指した規制改革案を示した。現行の金融システムはあまりに脆弱でパンデミックによる衝撃に耐えられなかったことが分かった上、公的資金を後ろ盾とした緊急ファシリティーによる前例のない支援を要したと説明した。
ノンバンクの金融仲介市場や短期金融市場における構造的なぜいじゃく性に対応するため、複数の常識的な改革が必要だと述べた。見直しの対象として米国債やマネーマーケットファンド(MMF)などの市場を挙げた。MMF取り付けで「金融状況や経済全般への影響を軽減するため、政策介入の必要性が生じた」とし、過去12年間で2度目のことだと指摘。さらに、パンデミックは債券ミューチュアルファンドや米国債市場の流動性リスクも浮き彫りにしたと話した。
執筆者 : MINKABU PRESS
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