ISM指数は需給ひっ迫を示す 仕入れ価格は2008年来の高水準=NY為替
日本時間0時に発表された2月のISM製造業景気指数は60.8と予想を上回った。2018年以来の高水準で推移しており、パンデミックによる封鎖措置導入にもかかわらず、米製造業のセンチメントは力強い。特に入荷遅延が72.0に上昇し、上げが目立った。サプライチェーンからの入荷が遅れており、需給がひっ迫している様子が示されている。また、仕入れ価格指数が2008年以来の水準に上昇しており、市場のインフレ期待を裏付ける内容。
為替市場は発表直後こそ米国債利回りの上昇と伴にドル買いの反応がみられたものの、直ぐにもとに戻し、一時的な反応に留まっている。ドル円は指標通過で逆に戻り売りに押されており、106.55円付近に伸び悩む動き。
ISM製造業景気指数(2月)00:00
結果 60.8
予想 58.6 前回 58.7
ISM製造業景気指数(2月)
景気指数 60.8(58.7)
新規受注 64.8(61.1)
生産 63.2(60.7)
雇用 54.4(52.6)
入荷遅延 72.0(68.2)
在庫 49.7(50.8)
仕入価格 86.0(82.1)
輸出 57.2(54.9)
()は前回
USD/JPY 106.53 EUR/USD 1.2038
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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