米10年債利回りは一時1.51%台も続かず=NY債券概況
26日に一時1.61%台を付けた米10年債利回り、その後は調整の動きが広がっていたが、NY市場にはいってふたたび上昇傾向が見られ、一時1.51%台まで上層。1.61%を付けた後1.45%前後までの低下にとどまり、そこからの下げが進まなかったことを受けての動きと見られた。
米インフレ期待は依然として継続。今週のパウエル議長による議会証言で景気見通しに慎重姿勢が見られ、テーパリング期待が後退していることなども、米株が上昇しやすい流れとなっている。
しかし、その後NYs以上午後にかけて米債利回りの上昇は一服。週末を前にした調整などが意識された。26日の一時的な米債利回りの急騰について、建玉残高の暫定データなどから、持ち高調整が1.50%を超えたところで一気に出たことによるものという観測報道が見られ、こうした債券売りは続かないとの思惑が、債券価格の上昇(利回り低下)を誘い、引けにかけて1.37%台まで低下する場面も見られた。
米国債利回り(NY時間16:41)
2年債 0.129(-0.043)
10年債 1.405(-0.115)
30年債 2.151(-0.123)
期待インフレ率 2.148(+0.016)
※期待インフレ率は10年債で算出
各国10年債
ドイツ -0.260(-0.028)
英 国 0.820(+0.036)
カナダ 1.352(-0.108)
豪 州 1.917(+0.184)
日 本 0.162(+0.009)
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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