ドル円は106円50銭前後、米債利回りの上昇傾向がドルを支える=NY為替
きょうのNY為替市場でドル円は堅調な動きとなっている。米債利回りの上昇を受けて昨日106円40銭台を付け、東京午前にわずかながら高値を更新したものの、いったん106円割れまで調整が入ったドル円。ロンドン市場で株安の動きがリスク警戒のドル買いにつながる形で一時ドル高が進行。106円52銭と直近高値を更新した。その後は106円20銭近くまで値を落としてNY朝を迎えたが、NY勢の本格参加とともにドル買いの流れが強まる展開となっている。
朝方1.45%前後を付けていた米10年債利回りが1.5%台を回復するなど、米債利回りの上昇が継続しており、ドルを支える格好に。今週行われたパウエル議長の議会証言において、慎重な見通しが維持され、景気を支える姿勢が強調されたことで、インフレ期待からの米債利回りの上昇傾向が継続している。
来週の米雇用統計の好結果期待なども米債利回りの上昇傾向を支えており、ドルは全般にしっかり。
ロンドン市場でドル高基調が強まる中で1.21台を割り込む動きを見せたユーロドルは、その後1.2140近くまで買い戻しが入るなど、ユーロの底堅さを見せていたが、直近は1.2120前後と戻り高値からやや値を落としている。ドル高基調が意識される展開に。
ロンドン市場で1.39割れを付けたポンドドルはNY朝方1.3980前後まで上昇する展開となったが、その後は1.39台での振幅に。今週1.4230台を付けるなど、今月に入って上昇が際立つポンドドルであるが、昨日からの調整ムードが頭を抑えている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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