カナダドルは原油にらみの動き 4月にも資産購入ペース縮小を打ち出すとの見方も=NY為替
カナダドルは原油にらみの動きが続いており、序盤に、原油が急速に売りが強まったことから、カナダ円は83円台前半まで下落したものの、その後は83円台半ばに戻している。きょうはマクレム・カナダ中銀総裁の発言が伝わっていたが、「カナダ経済の回復はなお道半ば」と述べ、景気回復を支援する姿勢を強調した。また、「パンデミック前はインフレは脅かしていなかった」とも語った。カナダ中銀もFRBと同様のスタンスを維持している。
ただ、カナダ国債市場でもインフレ期待の高まりからイールドカーブのスティープ化が顕著になっており、2年債と10年債の利回り格差は2016年下期以来の水準に拡大している。
市場の一部からは、カナダ中銀は早ければ4月にも資産購入ペース縮小を打ち出すとの見方も出ている。カナダ中銀が債券購入ペース縮小による何らかの問題を引き起こすのではないかという懸念を持っていたとしても、それほど心配はないとも述べている。逆に長期に渡って正常化を遅らせるほうがリスクだという。
USD/CAD 1.2607 CAD/JPY 83.50
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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