ECBは長期金利の急ピッチな上昇を容認しないとの見方も=NY為替
パウエルFRB議長の議会証言が続いている中、ユーロドルは1.21ドル台半ばでの推移が続いている。ロンドン時間には1.21ドル台後半まで上昇し、今月の高値を上回る場面がみられたものの、1月の高値で強い上値抵抗とも見られている1.2190/00水準には慎重なようだ。
市場では前日のラガルドECB総裁の発言を受けて、ECBは近いうちに債券購入を強化する可能性があるとの見方も出ている。ECBは長期金利の急ピッチな上昇を容認しないという。前日にラガルドECB総裁の「ECBは長期債の動向を注意深く見ている」との発言が伝わり、市場の関心を引いていた。
ECBは、最近の長期金利の上昇に不快感を覚えているという最初のシグナルを示したと指摘している。ECBは現在、少なくともパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を2022年3月まで実施するとしているが、2022年6月までに延長される可能性もあるという。先週のECBのPEPPによる債券購入額は172億ユーロで、ほぼ横ばいで推移している。
EUR/USD 1.2145 EUR/JPY 127.76 EUR/GBP 0.8619
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。