ドル円はしっかりも、上値も限定的=東京為替概況

　週明けの東京市場は堅調な展開を見せた。ドル円は先週末のNY市場で１０５円台前半まで調整が入った流れを受けて、１０５円台前半でスタートも、その後はドル買いの動きが強まり、昼前に１０５円７０銭台まで。もっとも上値も重く午後は１０５円６０銭台を中心としたもみ合いとなった。
　先週末に１．３６％台まで上昇した米１０年債利回りの上昇が週明けも続き、昼前に一時１．３９％台を付ける動きとなって、ドル円の買いに寄与した。その後は少し調整が入ったものの１．３８％前後での推移となっており、ドルを支える展開に。

　朝方は買いが目立ったユーロドルが、上値から少し調整（ユーロ売りドル買い）が入るなど、ドル買いの動きがやや優勢に。もっともユーロドルは下値もしっかり。先週末に欧州ＰＭＩの強さを受けて１．２１４０台まで上昇した後、１．２１台での推移が続いており、下値しっかり感が週明けも継続している。

　リスク選好の動きが続いていること、豪州債の利回り上昇が目立つことなどから、豪ドルは対ドル、対円で先週末からの上昇基調が継続。先週末に０．７７６０台から０．７８台後半まで上値を伸ばした豪ドルドルは午前中いに一時０．７９台をしっかり付ける動きを見せた。午後は調整も０．７８８０前後での推移と堅調地合いを維持している。豪ドル円も午前中に８３円４０銭台まで上昇し、その後８３円２０銭台を中心とした推移と、豪ドル高基調が続いた。

MINKABU PRESS 山岡和雅