ユーロドルは一本調子の下げ 短期的な見方はネガティブなものが多い=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中でユーロドルは一本調子の下げを見せている。1.20ドル台前半まで下落しており、再び大きな心理的節目の1.20ドル割れを試す動きが出ている。対ポンドや円でもユーロは下落しており、ユーロ円は127円台半ばに下落。
前日は1.2170ドル付近まで買い戻されていたが、ユーロドルへの短期的な見方はネガティブなものが多い。第1四半期は他の主要通貨と差が出ることから、上昇しても1.22ドル台までに留まるとの指摘も出ている。
欧州でのワクチン展開の遅さや、ECBによるユーロ高けん制、そして、9月のドイツ総選挙に向けての不透明性がユーロの上値を抑制するという。EU復興基金の助成金はGDPの1%未満に留まっており、今回のパンデミックは恐らく北欧と南欧の経済格差を拡大させ、すべての加盟国に適合するような財政および金融政策の調整は困難だとの見方が示されている。
EUR/USD 1.2033 EUR/JPY 127.46 EUR/GBP 0.8685
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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