東京株式(大引け)=276円安、景気敏感株中心に後場一段安
26日の東京株式市場は目先利益確定の動きが優勢となり日経平均は反落した。後場になって下げ幅を広げ2万8000円台前半まで水準を切り下げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比276円11銭安の2万8546円18銭と反落。東証1部の売買高概算は10億7061万株、売買代金概算は2兆3130億5000万円。値上がり銘柄数は830、対して値下がり銘柄数は1276、変わらずは84銘柄だった。
きょうの東京市場は買い手控えムードの強い展開だった。前日の米国株市場では、追加経済対策の成立やワクチン普及に対する不透明感からNYダウが高値波乱含みの動きをみせた。日経平均は前日に30年半ぶりの高値をつけたものの、きょうはその反動もあって上値が重くなった。取引時間中はアジア株安や軟調な米株価指数先物を横目に下値を探る展開。後場に入ると日銀のETF買いが見送られたとの観測から景気敏感株などを中心に下げ足が強まった。水産、食料品、医薬品などのディフェンシブストックや半導体関連の一角に買いが入ったが全体指数への影響は軽微。なお、主力株主導の下げで、値下がり銘柄数自体は全体の6割弱にとどまり、売買代金は2兆3000億円で前日の水準を上回った。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が大きく値を下げ、トヨタ自動車<7203>も売り優勢。任天堂<7974>も軟調。キーエンス<6861>、エムスリー<2413>も売りに押された。富士通<6702>が安く、SMC<6273>も値を下げた。GMB<7214>が急落したほか、ダントーホールディングス<5337>も大幅安。東京製綱<5981>も売られた。メディカル・データ・ビジョン<3902>の下げも目立つ。
半面、日本電産<6594>が伸び悩むもプラス圏を維持したほか、東京エレクトロン<8035>も買い優勢だった。武田薬品工業<4502>がしっかり、キヤノン<7751>、シャープ<6753>なども値を上げた。インソース<6200>が大幅高、JUKI<6440>も商いを伴い値を飛ばした。明和地所<8869>、伯東<7433>が高く、富士ソフト<9749>も買いを集めた。新日本理化<4406>も物色人気となった。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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