韓国、WTOで日本を上訴 一審敗訴のステンレス関税
韓国がWTOで日本を上訴した。共同通信によると、日本から輸出されるステンレス棒鋼に韓国が課してきた反ダンピング関税が、WTOの紛争処理小委員会(パネル)で協定違 反と判断された問題で、韓国は22日付で上訴した。25日に開かれたWTOの紛争処理機関(DSB)会合で明らかにされた。
裁判の一審に相当するWTOパネルは昨年11月、日本産ステンレス棒鋼は韓国産よりも価格が高く、競争関係にはないとの日本の主張を認定し、韓国に是正を勧告。韓国はこれを不服として最終審に当たる上級委員会の判断を求めた格好だが、上級委は米国のトランプ前政権の反対で任期切れ委員の補充ができず、1年以上停止しているため、問題決着は長期化が必至となった。
日本は25日のDSB会合で「紛争を宙に浮いた状態とさせるもので非常に遺憾」と韓国側の対応を批判。上級委でも日本の主張が認められた場合に韓国が是正措置を取らなければ、日本は報復関税の発動などの対抗措置を取ることができる。
執筆者 : MINKABU PRESS
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