ダウ平均は一時４３２ドル安 ワクチン拡大への不安も＝米国株前半

NY株式25日（NY時間12:42）
ダウ平均　　　30851.04（-145.94　-0.47%）
ナスダック　　　13539.88（-3.18　-0.02%）
CME日経平均先物　28640（大証終比：-140　-0.49%）

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は３日続落。今週は主要企業の決算発表が目白押しの中、利益確定売りが優勢となっている。ダウ平均は寄り付きから下げて始まり、一時４３２ドル安まで下げ幅を拡大する場面もみられた。ただ、その後は押し目買いも入り、下げ渋る動きもみられている。

　バイデン大統領の１．９兆ドル規模の追加経済対策への期待は根強いものの、議会の一部からは反対の意見も多く聞かれ、大統領の意向通りに成立するか疑問視されている。また、成立自体も遅れるのではとの見方も浮上しているようだ。一方、ワクチン拡大への不安も出始めている。米感染研のファウチ所長が「１回目と２回目の間隔を広げて、より多くの人に接種する計画はリスクが生じる懸念がある」と述べたことを市場は注目した模様。

　市場からは米株式市場の一角にフロス（細かなバブル）が泡立つ兆しが見えているとの指摘が出ていた。極めて高成長で高倍率の株式に泡立ちの様相があることや、特別買収目的会社（ＳＰＡＣ）のブームは米株の持続不可能な行き過ぎの兆候の１つだという。一方、米国債利回りや企業の信用、現金を考慮すると、株価指数は過去の平均的バリュエーションを下回る水準で推移しているとも述べている。

　エネルギーや銀行、産業株中心に売りが優勢になっている一方、ＩＴ・ハイテク株には底堅い動きも見られている。ナスダックは大幅高で始まった後、ダウ平均に引きずられる格好で一時下げに転じる場面も見られたが、先週末付近まで戻す展開となっている。

　今週はマイクロソフトやアップル、テスラ、フェイスブックといった大手ＩＴ・ハイテク企業の決算が控えているが、市場は比較的楽観視しているようだ。

　決算については、昨年は１４．１％の減益となるものの、今年は２３．７％の増益が見込まれている。


アルファベット（C）　1878.31（-22.74　-1.20%）
フェイスブック　275.69（+1.19　+0.43%）
ネットフリックス　556.00（-9.17　-1.62%）
テスラ　867.80（+21.16　+2.50%）
アマゾン　3290.92（-1.31　-0.04%）
エヌビディア　538.60（-9.90　-1.80%）
ツイッター　47.74（-0.32　-0.67%）

ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス　347.85（+0.30　+0.08%）
メルク　80.62（-0.36　-0.44%）
マクドナルド　213.53（+0.15　+0.07%）　
マイクロソフト　 226.31（+0.36　+0.16%）
ホームデポ　284.85（+0.85　+0.30%）
ボーイング　201.34（-4.50　-2.17%）　
ベライゾン　58.36（+0.89　+1.55%）
ビザ　199.81（-2.21　-1.08%）　
ハネウェル　 201.48（-0.77　-0.38%）　
ナイキ　136.48（-2.87　-2.03%）
トラベラーズ　 146.33（+0.49　+0.33%）
ディズニー　170.86（-1.92　-1.12%）　
ダウ・インク　56.32（-1.18　-2.05%）
セールスフォース　 225.13（-0.64　-0.29%）　
シスコシステムズ　44.89（+0.12　+0.25%）
シェブロン　90.20（-1.53　-1.66%）　
コカ・コーラ　48.67（+0.18　+0.37%）　
ゴールドマン　 281.26（-8.13　-2.81%）
キャタピラー　 188.60（-3.34　-1.74%）　
ウォルマート　145.70（-0.63　-0.43%）
ウォルグリーン　47.03（-0.42　-0.89%）　
インテル　54.84（-1.82　-2.91%）
アメックス　121.32（-4.82　-3.78%）　
アムジェン　254.91（+0.75　+0.30%）
アップル　 141.91（+2.84　+2.07%）
Ｐ＆Ｇ　132.79（+2.79　+2.13%）
JPモルガン　131.42（-2.37　-1.76%）
Ｊ＆Ｊ　164.74（+1.19　+0.74%）
ＩＢＭ　118.98（+0.37　+0.28%）
３Ｍ　172.00（+2.96　+1.73%）　

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美