ユーロドルは底堅い動き ドルショートは依然として高水準＝ＮＹ為替

　きょうの為替市場は全体的にややドル買いが見られているものの、ユーロドルに下押す動きは見られず、底堅い動きを続けている。本日１．２２ドルちょうど付近に来ている２１日線には慎重なものの、今週の買戻しの動きは持続している。

　バイデン大統領が議会で大統領に認定されて以降、ユーロドルは戻り売りが優勢となり、１．２３ドル台から一時１．２０ドル台まで下落した。ただ、今週に入ってその動きは止まっている。ユーロドルの下落は１０年来の高水準に積み上がったドルショートの解消との声が多く聞かれたが、ドルショートは依然として高水準に積み上がっており、一部からはドルのショートカバーの持続性に疑問が投げかけられている。

　米商品先物協会（ＣＦＴＣ）が発表しているＩＭＭの建玉報告の１月１２日週のデータでは、ドルが上昇したにもかかわらず、ドルショートはほぼ１０年来の水準を維持。ドル買戻しの過程で、上値では戻り待ちの新規売りが活発に出ていた可能性もあるという。ユーロドルは１．２３５０ドル付近から下落したが、ユーロのロングポジションは減少していない。

EUR/USD　1.2177　EUR/JPY　126.37　EUR/GBP　0.8904

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美