カナダドルは買いの反応 将来の資産購入ペース縮小の可能性にも言及=NY為替
日本時間0時に公表になったカナダ中銀の金融政策委員会の結果を受けてカナダドルの買いが強まっている。カナダ円は82円台に再び上昇。
今回は政策金利、週40億カナダドル超ペースでの資産購入に変更はなく、フォワードガイダンスも2023年まで金利据え置きのスタンスを維持している。
カナダも感染拡大が続いており、最大都市トロントがあるオンタリオ州では部分的な都市封鎖が強化されている。これらを反映して、カナダ中銀も第1四半期のカナダ経済はマイナス成長を見込んだが、ワクチン接種などから引き続き中期的に力強い回復を見込んでいる。
年内のゼロ金利もしくは、小刻みな利下げを指摘する声も一部には出ていたが、思った以上に先行きに自信を示した印象。また、今回の声明では将来の資産購入ペース縮小の可能性に言及。「理事会が回復の強さに自信を持てるようになれば、カナダ国債の購入ペースは必要に応じて調整される」と言及した。
USD/CAD 1.2625 CAD/JPY 82.03
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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