【これからの見通し】週明けはリスク回避ムード、期待相場は剥落か
【これからの見通し】週明けはリスク回避ムード、期待相場は剥落か
先週末の米株式指標はダウ平均など主要3指数がそろって下落した。恐怖指数(VIX)は4.7%上昇しており、リスク回避の動きで取引を終了していた。週明けの東京株式市場もその流れを受けて下落スタートとなっている。
昨年末からの新型コロナワクチン接種や米経済支援策などへの期待は、年明けになってからは相場にかなり消化されてきているようだ。むしろ、ワクチン普及の遅れ、感染状況の改善が顕在化してこないことなど、現状に対する不安材料も多い。
為替市場ではドル円、クロス円がともに下落。リスク回避の円買いの図式となっている。この後の海外市場での反応は不透明ではあるが、欧州株は売りが先行しそうだ。為替市場ではリスク回避の円高が継続するのか、昨年までのパターンだったドル高の面が強調されるのか、注意してみたい。
きょうはNY市場がキング牧師記念日の祝日となり、米株式・債券市場が休場となる。米債利回りを参照できないことで、米株先物動向をにらむ展開となりそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、カナダ住宅着工件数(12月)、カナダ国際証券取扱高(11月)など。主要な欧州各国の指標発表は予定されず、材料難となりそうだ。イベント関連では、ベイリー英中銀総裁の講演が予定されている。先週は同総裁がマイナス金利導入に対して慎重な姿勢を示したことがポンド売り反応を広げた経緯がある。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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