株高でドル売り先行も値動きは落ち着く ドル円１０３円台後半＝ロンドン為替概況

株高でドル売り先行も値動きは落ち着く　ドル円１０３円台後半＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ドル売り先行も次第に値動きは落ち着いた。先週末の英国とＥＵとの貿易交渉の大枠合意を受けた後の初取引となった英ＦＴ指数は、２．５％超高と大きく買われている。欧州株全般や米株先物も堅調な動きをみせており、リスク選好ムードが広がっている。序盤にはドル売りが先行した。しかし、次第にその動きも落ち着いてきており、揉み合い商状となっている。米下院で個人直接給付を２０００ドルに増額する法案が可決した。このあとこの法案は上院に送付されることになっており、共和党優勢のなかでスムーズに可決するのかどうかが焦点となっている。市場では結果を見極めたいとするムードもあるようだ。ユーロドルは1.2258レベルまで買われたあとは1.22台半ばで高止まり。ポンドドルは1.35台乗せとなったあとは、1.34台後半へと戻しており上に往って来い。ドル円は103.60近辺まで下押しされたあとは103.60-70レベルでの揉み合いとなっている。

　ドル円は103円台後半での取引。株高が進行するなかでリスク選好のドル売りに押されている。ただ、ロンドン市場では値幅は限定的。103.60レベルまで下押しされたあとは、103.60-70レベルでの揉み合いが続いている。米下院で個人直接給付を２０００ドルに増額する法案が可決した。このあとこの法案は上院に送付されることになっており、共和党優勢のなかでスムーズに可決するのかどうかが焦点となっている。市場では結果を見極めたいとするムードもあるようだ。

　ユーロドルは1.22台半ばでの取引。東京市場で1.2208レベルを安値に1.2240付近まで買われた。ロンドン序盤は再び買いが先行し、高値を1.2258レベルに更新。その後は、買い一服となっているが、1.22台半ばに高止まりしている。ユーロ円もじり高の動きで始まり、高値を127.08レベルまで伸ばした。その後は127円ちょうどを挟んだ揉み合いとなっている。欧州株が堅調に推移しており、リスク選好のドル売り圧力は根強い。ただ、特段の経済統計発表はなく、年末相場特有の模様眺め状態となっている。

　ポンドドルは1.34台後半での取引。東京市場で買われたあと、ロンドン序盤に一段高。一時1.3523レベルまで高値を伸ばした。しかし、その後は上昇一服となり1.3460台まで反落。上に往って来いとなっている。ポンド円も同様の動きで、高値を140.17レベルまで更新したが、前日ＮＹ高値には届かず139.70付近まで反落した。対ユーロでも0.90台後半で下に往って来いと方向性に欠けた。先週末の英国とＥＵとの貿易交渉の大枠合意を受けた後の初取引となった英ＦＴ指数は、２．５％超高と大きく買われている。ただ、金融サービスについては交渉中となっており、英銀行株は下落している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明