調整のドル買いが優勢、ドル円一時103円台後半に=ロンドン為替概況
調整のドル買いが優勢、ドル円一時103円台後半に=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、調整のドル買いが優勢。欧州株高、独Ifo景況感指数のの大幅改善、英欧貿易交渉の合意期待などリスク選好のドル売りの動きがみられたが、ドル売りは続かず。東京市場でみられた調整主導のドル買いの押し戻されている。ただ、これまでのドル安の流れには大きな変化はみられず、あくまでも週末を控えた調整の印象。ドル円は徐杏に103.60付近へと上昇、その後は103円台半ばでの揉み合いに。ユーロドルは東京市場で1.2240付近まで軟化したあと、いったんは1.2260台まで反発したが、その後は上値も重く1.22台半ばでの揉み合いになっている。ポンドドルも序盤には1.3560近辺まで下げ渋ったが、上値は重く一時1.3490付近まで下押しされた。その後は1.35台に反発も戻りは限定的。クロス円は序盤に円安方向に振れたあとは、一服している。
ドル円は103円台半ばでの取引。ロンドン朝方には東京市場からの上昇が一服したが、その後は再び買われ、高値を103.59レベルに伸ばした。欧州株が堅調に推移し、米株先物も下げ渋る動きが好感された。しかし、取引中盤にかけては103.40付近と上昇一服。週末を控えて売買が交錯している。
ユーロドルは1.22台半ばでの取引。東京市場ではドル買いに押されて1.2239レベルまで下押しされたが、ロンドン序盤には強い12月独Ifo景況感指数の発表を受けて1.2260台まで反発する場面があった。しかし、上値も重く1.22台半ばでの揉み合いとなっている。ユーロ円は上に往って来い。独Ifo景況感指数の回復、欧州株の上昇とともに127.01レベルまで高値を伸ばしたあとは、126円台後半で上昇一服となっている。独Ifoによると、化学やエンジニアリングなどの業種で受注の回復がみられたという。
ポンドドルは1.35台前半での取引。序盤に1.3560近辺へと下げ渋ったあと、再び売りに押されて1.35台割れ。安値を1.3490近辺へと広げており、東京高値からは約100ポイント安となった。その後は再び1.35台に戻している。ポンド円は140円を挟んで上下動。序盤に140.30台まで買われたあとは139.70近辺へと安値を広げた。対ユーロでは売りが優勢。バルニエ氏によると英欧貿易交渉への合意期待はつながっているものの、漁業権問題は引き続き障害となっているようだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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