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ドル円は再び103円台に下落 何もなければドル安=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は再び103円台に下落。前日は103.50円付近まで下落していたが、実需のドル買いもみられ104円台まで戻していた。しかし、きょうの展開を見た限りでは、ドル円の上値は依然として重い印象。

 米国でもワクチン接種が開始しているが、それは市場も十分に織り込んでいる状況。一方、感染拡大は収束の気配を見せず、クリスマスにかけて行動制限措置が再度導入されそうな雰囲気で、短期的には景気への不安感が高まっている。それでも、米追加経済対策は依然として突破口を見い出せておらず、与野党の対立は続いているようだ。特に事態に変化がみられない中で、何もなければドル安という雰囲気もあるのかもしれない。

 きょうから始まる今年最後のFOMCが目先の注目材料のようだ。明日結果が公表されるが、今回は経済見通しやFOMCメンバーの金利見通しも公表される予定。11月分のFOMC議事録から市場では、新ガイダンスを公表してくるとの見方が出ている。雇用とインフレの各指標に関連付け、どのように債券購入ペースを加減させるかについて、一段と明確にして来る可能性も想定されるようだ。

 一方、現在の債券購入目標に変更はないものとみられているが、米国債の購入年限をより長期債にシフトするとの見方も強まっている。ただ、これについては、今回は見送られ、来年との見方が多い。なお、FOMCメンバーの金利見通しについては、2023年まで利上げなしの予想に変化はないものとみられている。今回のFOMCが為替市場のゲームチェンジャーになるとまでは思われず、むしろ、現在のドル安を助長する可能性も指摘されている。

 ドル円は前日安値の103.50円と、直近安値の103円台前半が目先の下値サポートとして意識される。

 ユーロドルは1.21ドル台半ばで上下動。チャートを見ると、今月に入って1.22ドルには慎重な動きを見せているものの、下押す動きまではなく、1.21ドル台の高値圏での推移は維持している。これまでの経験則から、この場合はもう一段の上値を試すケースが多く見られている。

 一部からは、向こう数年間のインフレは米国のほうがユーロ圏を上回るとみられている。それにもかかわらず、FRBとECBは低金利を当面維持するという期待が、ユーロドルを支えるとの声も聞かれる。インフレ上昇にもかかわらず、金利を低水準に放置して置くことは、すなわちドルの購買力を失わせ、為替レートにも反映されるという。

 ポンドドルは1.34ドル台半ば、ポンド円も139.40円近辺まで急上昇。英BBCの政治記者のツイートに反応しているとの指摘も出ている。英保守党議員の話として、「英国はEUとの合意の方向に傾いている」とツイッターで伝えた。ジョンソン英首相は「合意なき離脱の可能性が最も高い」とけん制していたものの、市場は合意への期待を高めているようだ。ポンド円は再び21日線を上回る展開。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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