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ドル円は上下動 実需と思われる買い戻しが強まる=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は上下動した。序盤は売りが強まり103.50円付近まで一時下落。米追加経済対策や英・EUの貿易交渉、そして、きょうから米国内で始まったワクチン接種への期待が高まり、市場にはリスク選好の雰囲気が出ていた。為替市場もリスク選好のドル売りが強まり、ドル円は下値抵抗が観測されていた103.80円付近をブレイクした。しかし、売りが一巡すると今度は買い戻しが強まり、ドル円は急速に104円台に戻す展開となった。

 特に買い戻しを誘発するような材料は見当たらなかったが、ロンドンフィキシングにかけて実需の動きが出たのかもしれない。月半ばにはよくある動きとの声も聞かれた。

 日銀が新型ウイルス対応の企業の資金繰り支援策について、期限を現在の2021年3月末から半年程度、延長する方針と一部報道で伝わった。感染再拡大で景気の下振れ懸念が強まり、地方の企業や金融機関から延長を求める声が相次いでおり、この日の12月の日銀短観が引き続き資金繰り環境の厳しさを示したことも踏まえ、今週の決定会合で延長を決める公算が大きいという。ただ、それ自体へのドル円の反応は限定的。

 一方、ユーロドルは1.21ドル台後半に上昇して始まったものの、1.21ドル台前半に急速に伸び悩む場面がみられた。ただ、その後は1.21ドル台半ばまで戻す展開。

 先週のECB理事会を通過して、今年のユーロ関連のイベントも終了した感もある。欧州は感染拡大がひとまず落ち着いている中で、計2.2兆ユーロ規模のEU予算と復興基金も決まり、ワクチンの普及と伴に来年の欧州経済への回復を期待する向きも少なくない。それに伴ってECBの資産購入ペースも今年ほどは大きくはならないと予想されている。一方で、FRBの低金利長期化姿勢の強調は継続されるものと思われ、ドル安・ユーロ高はさらに続くとの見方は根強いようだ。

 ポンドドルはNY時間に入って伸び悩む展開。英・EU貿易交渉での合意への期待を高め、序盤はポンド買いが強まっていた。NY時間の朝方のポンドドルは1.34ドル台半ばまで上昇し、ポンド円も139.40円近辺まで上昇。しかし、その後は戻り売りを強め、ロンドン時間からの上げを失った。

 貿易交渉については、欧州委員会のフォンデアライエン委員長とジョンソン英首相がきのう電話会談を行い、交渉継続で合意した。また、EUのバルニエ首席交渉官が、EU加盟国の大使との非公開の会合で、週内にも合意に達する可能性があると伝わったこともサポートしたようだ。しかし、英国での感染拡大が一向に収束の気配を見せず、ロンドン市は16日から警戒レベルが最も高い「ティア3」を適用すると発表。パブやレストラン、バー、屋内娯楽施設は閉鎖されるという。英経済の先行き不透明感からポンドは戻り売りを強め、ポンド円は21日線を下回る水準で推移。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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