ドル安円高基調が強まり、ドル円一時103円台に=東京為替概況
ドル円は一時103円台を付けるなど、ドル安円高の動きが広がった。前日の海外市場で104円台半ばから104円10銭台まで値を落とし、104円20銭台で朝を迎えたドル円は、海外市場の流れが継続する形でドル売り円買いの動きが広がった。
米FDA(食品医薬品局)の諮問委員会が新型コロナウイルス向けワクチンの緊急使用許可を推奨することを勧告。リスク選好の流れがドル売りにつながった。一方で株安の動きが見られ、日経平均が一時200円を超える下げに。その後下げ幅は縮まったものの軟調地合いが続く中で、円高の動きもみられ、ドル円は104円を割り込むところまで売りが出る格好となった。
ユーロは対ドルでしっかりも対円では軟調。ドル安基調の中1.2160前後まで上値を伸ばす場面が見られたが、1.21台後半は売り注文が断続的に見られ、高値圏での買いには慎重な姿勢が見られた。
ユーロ円は朝の円高進行に126円60銭台から126円20銭台まで下落。その後はドル円の下げ一服やユーロドルの上昇もあって一時126円50銭台まで値を戻している。
NZドルがしっかり。オセアニア市場で上値を抑えた0.71を超えていちじ0.7110台まで。NZ政府が中銀に示した住宅価格の安定を政策目標にする提案について、NZ中銀が難しいとの見解を示したことがNZドル買いを誘った。住宅投資抑制の方針が追加緩和のハードルになるとの市場の懸念が後退した格好。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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