ポンド売り優勢、合意なき事態に備える必要も=ロンドン為替概況
ポンド売り優勢、合意なき事態に備える必要も=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ポンド売りが優勢。ロンドン序盤はECB理事会の結果発表を控えて動きにくいムードもあるなかで、ポンドには売り圧力がかかっている。前日遅くのジョンソン英首相とフォンデアライエンEU委員長との会談では貿易交渉の合意に向けた動きはみられず。むしろ、双方の間にある溝が確認される形となった。ただ、交渉期限をあらたに13日に設けており、合意に向けた努力姿勢は残されている。きょうはEU委員長が、1月1日に合意なき事態に備えるべきと述べている。アイルランド外相もEUは現実的な対応をすべきと発言。かなり期限切れが意識されてきているようだ。ポンドドルは一時1.33台割れ、ポンド円は139円割れまで下押しされ、その後も上値重く推移している。ユーロは底堅い動き。ECB理事会を控えたなかで、ユーロドルは一時1.21台乗せ、ユーロ円は126円台半ばへと高値を伸ばした。欧州株や米株先物が堅調に推移、原油先物の上昇もあって全般的にはリスク選好の動きが維持されている。豪ドルが堅調で、対ドルで0.75台手前へ、対円で78円台乗せへと買われている。ドル円は104.58レベルまで高値を伸ばし、その後も104.50付近に高止まりしている。
ドル円は104円台半ばでの取引。東京市場で買われたあと、ロンドン序盤には104.50近辺の売りをこなして104.58レベルまで高値を伸ばした。その後は上昇一服も、104.40台までの下げにとどまっている。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、リスク選好の動きが下支えになっている。
ユーロドルは1.21近辺での取引。東京市場でのじり高の動きから序盤は1.21台手前で売買が交錯したが、1.21台に乗せると1.2109レベルまで高値を伸ばした。その後は買い一服となり、ECB理事会の結果発表待ちになっている。ユーロ円は126円台前半から126.56レベルまで伸ばした。対ポンドでのユーロ買い圧力もみられ、ユーロ相場は比較的底堅く推移している。ECB理事会ではPEPPの拡大や期間延長、TLTROsの調整などの追加措置が見込まれている。市場は事前にかなり織り込んでおり、関心はラガルド総裁の会見内容となっている。
ポンドドルは1.33近辺での取引。ロンドン時間に入ると売りが再燃、1.33台割れから1.3292レベルまで安値を広げた。ポンド円は139円台半ばから138.90近辺へと下押しされている。前日遅くのジョンソン英首相とフォンデアライエンEU委員長との会談では貿易交渉の合意に向けた動きはみられず。むしろ、双方の間にある溝が確認される形となった。ただ、交渉期限をあらたに13日に設けており、合意に向けた努力姿勢は残されている。きょうはEU委員長が、1月1日に合意なき事態に備えるべきと述べている。アイルランド外相もEUは現実的な対応をすべきと発言。かなり期限切れが意識されてきているようだ。
執筆者 : MINKABU PRESS
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