まもなくカナダ中銀が金融政策を発表 今回は変更なしか=NY為替
きょうのカナダドルは買いが優勢となっており、カナダ円は81円台半ばまで上昇している。その付近は強い上値抵抗も想定されるが、原油相場の買い戻しが活発になっているほか、来年の景気回復への期待もある中で、資源国通貨はこのところ強い展開がみられている。
このあと日本時間0時にカナダ中銀が金融政策を発表する。今回は政策金利および、少なくとも週40億加ドルの資産購入目標は据え置かれ、さらに声明についても概ね変更はないものとみられる。
カナダ中銀は現在の0.25%の政策金利が実効下限と言及しており、ゼロ金利もしくはマイナス金利には興味を示していない。声明では、現行の金利水準は2023年まで維持される可能性に言及しており、米FOMCメンバーの金利見通しとほぼ一致している。
第3四半期のカナダGDPは大幅な反転を見せ、その後も回復が継続している。しかし、景気の先行きに対するモメンタムまではさほど強まってはいない。米国同様にワクチンへの期待はあるものの、目先の景気には慎重といった雰囲気だ。そのような中で、今回は何も変化を与えずに、様子見姿勢を取るものと見られている。
USD/CAD 1.2790 CAD/JPY 81.47
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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