ドル円は再び104円台に浮上 インフレ期待で米国債利回りが急上昇=NY為替
きょうのNY為替市場、ドル買い戻しが出ており、ドル円は再び104円台に浮上している。朝方発表になった米雇用統計をきっかけに米国債利回りが急上昇しており、ドル円の買いにつながっているものと見られる。
米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が24.5万人増と予想を大きく下回った。一方、労働参加率が低下しているせいか、失業率は予想通りに低下している。しかし、ここ数カ月の数字と比較すれば若干見劣りする内容ではあった。
ただ、逆に冴えない数字が米追加経済対策への期待に結びついていることや、鈍化しているとはいえ、平均時給が前年比4.4%と、依然として高い伸びを続けており、それらが米国債市場でインフレ期待を高めているのかもしれない。
ドル円は104.15円付近まで上昇しているが、目先は21日線が控える104.40円付近が上値メドとして意識されそうだ。ドル安期待は依然として根強く、21日線にかけての上値抵抗は強そうだ。21日線を突破するか、それとも103円台に再び下落するか、注目の展開が見られている。
USD/JPY 104.13
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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