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リスク選好のドル安・円安で師走相場開始 ユーロドルはレベルシフトの予感も=NY為替概況

今日の為替 

 きょうから師走相場に入って市場はリスク選好の雰囲気を高めた。米株も上昇し、米国債利回りも上昇する中で、為替市場ではドル安・円安の動きが強まった。新規感染者は世界各国で過去最多を記録し、感染拡大が続いているものの、市場はワクチン開発への期待を高めている。きょうはファイザーと独ビオンテックが欧州に承認を申請した。感染拡大から短期的な景気への不安感は高まっているものの、市場は来年の景気について楽観的になっているようだ。

 前日のドル円は月末絡みのポジション調整から買い戻しが優勢となっていたが、きょうもその流れを継続している。本日の21日線は104.40円付近に来ているが、その水準での推移。一時104.55円付近まで上昇し、21日線の上を試す動きも見られたが、上値を抑えられた。ドル円についてはドル安が上値を抑え、下向きの流れを予想する向きが多い。しかし、動きは緩やかとの見方も多く、急速に100円を目指すとの見方は現段階では少数派のようだ。

 ムニューシン米財務長官とパウエルFRB議長の上院銀行委員会での議会証言が行われ、パウエル議長は短期的な米経済へのリスクとFRBの力強いサポートを強調していた。ただ、目新しい内容もなく、今月のFOMCのヒントもなかったことから、反応は限定的となっている。

 ユーロドルは買いが強まっており1.20ドル台を回復。ストップを巻き込んで1.20ドル台半ばまで上昇。リスク選好のドル安期待が根強く、ユーロドルを押し上げている。きのうも1.20ドル台に上昇する場面が見られていたが、維持できずに1.19ドル台前半まで押し戻されていた。今回はレベルシフトを予感させる動きが見られており、明日以降の動きが注目される。

 1.20ドルはユーロ発足以来の概ね平均値で、ECBも注目している水準とも言われている。直近では9月初めに1.20ドル台に上昇していたが、ECB当局者のプレッシャーもあり直ぐに押し戻されていた。市場のドル安期待は根強く、1.20ドルは通過点との見方も多い。

 ポンドドルは1.34ドル台前半に上昇。市場では英・EUの貿易交渉の合意への期待感が高まっており、ポンドをサポートしている。タイムズの記者がツイッターで、双方がトンネルと呼ぶ集中交渉期間に入ったと伝えていた。アイルランドのマーチン首相は週末にも合意する可能性があるとメディアで述べていたが、市場も合意への期待を高めている模様。一方、市場からは必要最低限の協定で合意した場合はポンドの上昇余地は限定的になるとの見方あるほか、英政治の不確実性や英借入の海外依存、そして、マイナス金利導入の見通しを背景に2021年のポンドは軟調との予想も出ている。一部からはスコットランド独立のリスクも指摘されているようだ。

 ただ、きょうの上げでポンドドルは上値を拒んでいた1.34ドルの水準を突破しており、テクニカル的には上値期待を高める展開が見られている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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