ドルLIBORの利用が一部、2023年6月末まで延期の可能性
FRB、米連邦預金保険公社(FDIC)、米通貨監督局(OCC)の声明によると、2021年末に米金融市場でのドル決済への利用の廃止を予定していたドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)を一部、2023年6月末まで延期する可能性に言及している。延期が検討されているタームは3ヵ月のほか6ヵ月および12カ月。
LIBORは世界の金融システムの基盤の1つであり、依然として数百兆ドルの金融資産の決済に使用されている。世界の多くの銀行が、個人および法人向けのローン金利を設定する基準金利として利用してきたことからも明らかなように、短期金利のもっとも重要なベンチマークとなっている。
ただ、2012年に大手銀が自分たちに有利なようにLIBORを不正に操作していたことが発覚し、当局は段階的に廃止しようと試みていた。ただ、パンデミックでその目論みは途方に暮れているようだ。
執筆者 : MINKABU PRESS
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