ユーロドルが1.20台に向けて堅調な動き、ドル円一時104円台乗せも失速=ロンドン為替概況
ユーロドルが1.20台に向けて堅調な動き、ドル円一時104円台乗せも失速=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、円安とドル安の動きが先行した。ドル円は東京市場で104円台割れとなったあとしばらく103円台後半で揉み合ったが、ロンドン序盤には買いが優勢となった。高値を104.35レベルまで伸ばす動き。しかし、その後はドル安圧力に押されて104円割れへと押し戻されている。ユーロドルはじり高の動き。1.19台後半で徐々に高値を広げてきている。足元では1.1990付近へと上昇、心理的水準1.20に接近してきている。ユーロ円は124円台前半から125円手前まで買われたあとは、上昇一服。ラガルドECB総裁のウェブ講演では低金利の相当な期間の継続、財政政策の必要性などが強調されたが、12月理事会での追加緩和について具体的な言及はなかった。ポンドドルは振幅。1.33台後半へと高値を伸ばしたあとは1.33近辺まで反落。コベニー・アイルランド外相が「漁業権で合意できなかった場合、すべてが後戻りすることに」と発言したことが売りを誘ったようだ。ただ、その後は再び1.33台半ばへと買い戻されており、ドル安圧力も根強い。欧州株は売り先行も、次第に下げを消している。米株先物はマイナス圏推移となっているが、ナスダック先物はプラスに転じるなど比較堅調。
ドル円は103円台後半での取引。東京午前に104円割れとなったあと、103.83レベルまで下落した。ロンドン早朝も103円台後半で上値重く推移。しかし、ロンドン勢の参加とともに買いが強まり、104円台を回復。高値を104.35レベルまで伸ばした。しかし、ユーロドルの上昇などドル安の動きが根強く、再び104円割れ水準へと下押しされている。欧州株や米株先物は売りが先行したが、次第に下げ渋っており、底堅い動きとなっている。米債利回りは上昇しており、リスク選好の動きは維持している。
ユーロドルは1.19台後半での取引。前週末の上昇を受けて1.19台後半の高値圏で推移している。ロンドン朝方には1.1960近辺へと小幅に下押しされたが、その後はじりじりと水準を上げてきている。足元では1.1990近辺に高値を伸ばしており、心理的水準1.2000に接近。ユーロ円はドル円とともに買われ124.30付近から一時124.97レベルまで上昇。しかし、125円台には届かず124円台後半で上昇一服。ラガルドECB総裁のウェブ講演では低金利の相当な期間の継続、財政政策の必要性などが強調されたが、12月理事会での追加緩和について具体的な言及はなかった。
ポンドドルは1.33台半ばでの取引。ロンドン朝方には1.3358レベルまで高値を伸ばした。その後は売りが優勢になり1.3305レベルまで下押し。コベニー・アイルランド外相が「漁業権で合意できなかった場合、すべてが後戻りすることに」と発言したことが売りを誘ったようだ。しかし、その後は再び買われており、1.33台半ばへと戻している。ポンド円も振幅。買いが先行し、138円台半ばから139.08近辺まで高値を伸ばした。しかし、ドル円の失速とともに138.50付近まで反落。その後は138円台後半とレンジ内に戻している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。