ユーロドルは来年序盤に1.25ドルまで上昇との指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場はドル安が強まっており、ユーロドルは買いが優勢となっている。一時1.1960ドル付近と9月以来の高値水準まで上昇した。きょうの上げで上値抵抗となっていた1.19ドル台前半の水準を上抜いてきており、大きな心理的節目の1.20ドルを試すか注目される。1.20ドルはユーロ発足以来の平均値にあたり、ECBもその水準の動向を注視しているとも言われている。
市場からはユーロドルの上値を期待した声が多い。米財政赤字が持続不可能な水準に達していることからドル安が進み、来年1-3月期には1.25ドルまで上昇する可能性もあるとの指摘も出ている。米国債の発行が増加しており、信用リスクから利回り曲線はスティープ化し、米債券投資に投資家がディスカウントを求めておりドル安が進んでいるという。これは来年も市場の重要なテーマの1つだとしている。
ECBは12月10日の理事会で量的緩和拡大を打ち出すことが確実視されており、ユーロにとっては下押し圧力となるものの、ECBは単にユーロ債の発行ペースと歩調を合わせているに過ぎないという。
EUR/USD 1.1954 EUR/JPY 124.39 EUR/GBP 0.8986
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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