ディアが決算発表 コスト削減と作物価格高騰が奏功=米国株個別
農機具のディアが8-10月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。農業機械、建設林業機械とも予想以上に売り上げを伸ばした。コスト削減と作物価格の高騰が奏功した。
パンデミックによる閉鎖の中でも需要が持ちこたえ、ワクチンへの期待が膨らむにつれ同社株は上昇が加速し最高値を更新している。AGCOなどの競合他社からの直近の決算でも注文増加とディーラーの在庫減少が示されている。
同社の重要ポイントとなる農業市場は、上半期の急落からここ数カ月は回復傾向を示し、中国からの強い需要と一部の主要生産者の収穫が予想よりも少ないことから作物価格が高騰しており、同社株は支えられている。
ただ、同社株は寄り付きは買いが先行して始まったものの、買いが一巡すると戻り売りに押され下げに転じている。材料出尽くし感も。
(8-10月・第4四半期)
・1株利益:2.39ドル(予想:1.46ドル)
・売上高:86.6億ドル(予想:76.3億ドル)
農機:62億ドル(予想:58.2億ドル)
建設・林業機械:24.6億ドル(予想:20.7億ドル)
(通期見通し)
・純利益:36~40億ドル(予想:33.8ドル)
・農機売上高:10~15%(予想:9.67%)
・建設・林業機械売上高:5~10%(予想:10.3%)
(NY時間09:44)
ディア 257.60(-3.91 -1.50%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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