ビヨンド・ミートが大幅安 1株損益が予想外の赤字=米国株個別
植物由来の代替肉を手掛けるビヨンド・ミートが大幅安。7-9月期決算(第3四半期)を発表しており、1株損益が予想外の赤字となったほか、売上高も予想を下回った。パンデミックによる外食店の販売低迷に加え、消費者の買い控えが重なった。
ただ、アナリストからは投資判断の引き上げも伝わっている。同社は前日、マクドナルドが市場に投入する植物由来のパティを協業して開発したと明らかにしたが、マクドナルドとの協業を考慮すれば、株価のバリュエーションは魅力的だという。しかし、目標株価は従来の178ドルから144ドルに下方修正した。
待望のマクドナルドでの発売が開始になれば、チャンスはあると見ている。また、ワクチン開発のニュースはフードサービス業界を広く支援するという。同アナリストが実施した調査では、植物由来の食品が若い消費者に受け入れられる可能性を示唆しており、消費者が年齢を重ねるにつれて、成長が促進する可能性があるとも指摘した。
また、別のアナリストはマクドナルドと協業できれば、年間売上高を1.5億ドル押し上げる可能性があると指摘。しかし、向こう1年はリスクも多いという。継続的な販促活動、パックサイズの逆風、より激しい競争下でのマーケティング支出の増加、加えて、不況により消費者の買い控えのリスクがあるとしている。投資判断は「売り」から「中立」に引き上げたものの、目標株価については従来の110ドルから107ドルに下方修正した。
なお、マクドナルドはまだ同社との協業を明確にはしていない。
(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.28ドル(予想:+0.05ドル)
・売上高:0.94億ドル(予想:1.32億ドル)
米国:0.78億ドル
海外:0.16億ドル
・粗利益率(調整後):27%(予想:34.3%)
・EBITDA(調整後):-429万ドル(予想:+1260万ドル)
・研究開発費:828万ドル(予想:744万ドル)
・当座資産:2.15億ドル(2.51億ドル)
(NY時間09:52)
ビヨンド・ミート 116.85(-33.66 -22.36%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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