実需買いやショート勢のポジション調整がドル円をサポートか=NY為替
新型ウイルス感染の再拡大で欧米の当局が行動制限を再導入する中で、市場は景気の先行きへの不透明感を強めている。リスク回避の雰囲気からドル円も東京時間に再び下値を試し、104.10円近辺まで下落していた。しかし、NY時間にかけてショートカバーが断続的に出ており、104.65円付近まで戻す展開。
米株式市場ではダウ平均が一時500ドル超下落するなど、リスク回避の雰囲気を高めているが、為替市場ではさほどドル買いの動きは見られていない。一方、円安のフォローもさほどなく、いまのところ105円を試す雰囲気まではない。前日同様の展開を見せているが、来週の米大統領選を前にした月末ということもあり、実需買いやショート勢のポジション調整がドル円をサポートしているものと思われる。
ただ、ドル円に対する投資家の意識は下のようだ。いまのところ9月安値の104円が強いサポートとなっているが、104円割れを意識している投資家も多い模様。
USD/JPY 104.63
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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