アップルが前日の下げ取り戻す 引け後のクックCEOのコメントに期待か=ダウ採用銘柄
きょうのNY株式市場は、引け後にGAFAと呼ばれる巨大IT企業4社の決算発表が控える中、IT・ハイテク株に買い戻しが膨らんでおり全体相場をけん引している。その中でもアップルの上げが顕著となっている。アップルは引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表するが、市場の注目は何と言ってもアイフォーン12の販売動向だ。4機種のうち2機種が10月から発売が開始されている。
7-9月の数字には反映されないことから、通常であればガイダンスから探るのだが、欧米で再度感染拡大が確認される中で、今回も恐らくガイダンスは示されないものと見られている。その中で頼りはやはり、クックCEOのコメントとなろう。
市場では年末のホリデーシーズンに向けて、5G対応のアイフォーン12に非常に強気な見方をしている。一部のアナリストからは好調なスタートを切っているとの調査も出ており、複数年に渡る上昇サイクルの始まりとも指摘していた。
アイフォーン全体の販売台数に対する市場のコンセンサスは、7-9月期の3800万台に対して、10-12月期は7660万台が見込まれている。平均販売価格も7-9月期の697ドルから、10-12月期には813ドルに急上昇し、アイフォーン12の効果がかなり期待されているようだ。きょうのクックCEOのコメントがその期待を裏付けるか注目される。
(NY時間14:44)
アップル 116.52(+5.32 +4.78%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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