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ドル円は104円台半ばに下落 105円台の重さが確認され見切り売りも=NY為替前半

為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は戻り売りに押され、104円台半ばに下落している。前日は米国での感染第3波の来襲や、米追加経済対策が依然として難航する中でリスク回避の動きが強まった。為替市場はドル買いが強まり、ドル円は一時105円台を回復する場面も見せていた。きょうも米株は軟調な動きを見せており、リスク回避の雰囲気は続いている。しかし、為替市場ではドル買いが一服しており、ドル円も戻り売りに押されている。

 また、前日に105円台を維持できなかったことも大きいであろう。105円台の上値が重いことが確認された格好となっており、短期筋の見切り売りも出ているのかもしれない。テクニカル的にも7月初旬からの下降トレンドは依然として損なわれておらず、下値警戒感は根強いとの声も少なくない。

 来週は米大統領選の投開票日が控えており、それに向けたポジション調整も観測されている。トランプ大統領、バイデン候補どちらが勝利しても、財政赤字が急増する可能性があり、それに加えFRBの低金利長期化を考えると、しばらくドルは買えないとの見方も多いようだ。目先は先週の安値104.35円付近が下値メドとして意識。

 ユーロドルはNY時間にかけて買い戻しの動きが見られ、1.18ドル台前半での値動きとなっている。ロンドン時間には一時1.17ドル台に下落する場面が見られた。米国で感染第3波が拡大していることや、来週の米大統領選への不透明感もあって、リスク回避のドル買いが続くとの見方もあるようだ。ただ、ドル安の見方は根強く、1.17ドル台に入ると、値ごろ感からの買いも出てくる模様。21日線が1.1775ドル付近に来ており下値サポートとして意識されるが、その水準は維持されており、上向きの流れは維持されている。

 ただ、ユーロ圏経済へのネガティブな見方も広がっている。欧州では感染第2波の拡大が続いており、各国政府も部分的な外出禁止令やその他の規制を再導入しており、短期的な見通しに暗い影を落としているとの声も出ている。一部からは10-12月期のGDP見通しを従来の2.8%から0.5%に下方修正する動きも出ている。11月初旬までに感染拡大に歯止めがかからなければ、マイナス成長に転じる可能性があるという。今週は第3四半期のユーロ圏GDP速報値の発表が予定されているが、前期比9.6%のプラス成長が見込まれている。第2四半期からの反動。ただ、予想通りだったとしても、市場は第4四半期以降の先行きへの不安を強めており、あまり重要視しないかもしれない。

 ポンドドルもロンドン時間に1.30ドル割れを試す動きが見られたものの、その水準はサポートされ、NY時間にかけて1.3070ドル付近まで買い戻されている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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