米10年債利回り低下 第3波来襲でリスク回避強まる=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:39)
2年債 0.149(-0.006)
10年債 0.801(-0.042)
30年債 1.590(-0.051)
期待インフレ率 1.730(-0.023)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。米国に感染第3波が来襲しており、23日付けの新規感染者数が8万3000人を超え、過去最多となった。7月の7万6842人を超えてきたことで、市場もさすがに警戒感を強めている模様。ホワイトハウスのメドウズ首席補佐官も、米国はパンデミックを抑制できていないと発言していた。
また、米大統領選前の米追加経済対策への期待も後退している。先週はペロシ米下院議長からの前向きなコメントも伝わり、期待感も高まっていたが、結局、合意には到達できていない。互いに「ゴールポストを動かしている」といった非難合戦も聞かれた。11月3日の米大統領選まであと1週間余りとなる中で、ポジション調整の動きが一気に出ている印象だ。
10年債利回りは0.8%を一時割り込み、30年債も1.57%台に一時低下。
2-10年債の利回り格差は+65(前営業日+68)とフラット化が続いている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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