ドル円は105円台回復を試す動き このあと9月の米新築住宅販売件数=NY為替
きょうの為替市場はリスク回避のドル買いが優勢となっており、ドル円は105円台回復を試す動きが出ている。ただ、105円台には慎重な雰囲気もまだ見られる。
このあと日本時間23時に9月の米新築住宅販売件数が発表される。予想は年率換算で102.5万件と5カ月連続の増加が見込まれており、2006年の金融危機前の住宅バブル以来の高水準が今月も見込まれている。パンデミックで労働市場や経済のファンダメンタルズに悪影響が出ているものの、FRBのゼロ金利政策により、過去最低水準にある住宅ローン金利を背景に、米住宅市場は活況を呈している。
前回8月分の在庫水準は3.3カ月分と過去最低水準まで落ち込んでおり、需要に供給が追い付かない状況が示されている。かなり需給がひっ迫しており、先週発表の9月分の住宅着工や許可件数も強い内容となり、住宅建設メーカーのセンチメントを示すNAHB住宅市場指数も強い内容が示されていた。
ただ、市場の関心が経済指標よりもウイルス感染の動向や米追加経済対策に移る中で、為替市場が米住宅指標にどの程度反応するかは未知数。
米新築住宅販売件数(9月)23:00
予想 102.5万件 前回 101.1万件
USD/JPY 104.97
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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