シャドー失業率は数字よりも遥かに高いとの指摘も=NY為替
NY時間の午後に入ってドル円は104.75円付近での推移となっている。NY時間に入るとドル売りが一服し、ドル円も買い戻しが入っている。104円台後半まで買い戻されているが、前日同様に105円の上値抵抗は強いようだ。ただ、下押す動きも見られず、水準は維持されている状況。
欧米でウイルス感染が再び拡大しており、景気の先行きへの不安感も台頭している。ただ、市場はいまのところ、さほど懸念を強めていない。その要因の一つに、労働市場が意外なほどにしっかりとしており、失業率の改善が続いていることがあるのかもしれない。しかし、パンデミックは失業率の数字が示す以上に労働市場に悪影響を及ぼしているとの指摘も聞かれる。
一時帰休により短時間労働が維持されていることや、労働参加率が急激に低下しており、多くの労働者が労働市場から一旦退出したことなどが失業率を維持させているという。労働市場から退出した労働者を含む「シャドー失業率」は数字よりも遥かに高いと指摘したうえで、失業率が長期間高い水準に留まる可能性があり、今後の世界の労働市場を占う上で良い兆しではないという。
USD/JPY 104.74 EUR/USD 1.1856
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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